反省と希望

Software is Beautiful 第8回 エンジニアの魔法の手〜おもしろいプロジェクトに関わるには 3分で読み終わらないぐらいに考えながら読んでしまった。

特に考えてしまったのは、以下の部分

自分が関わっているプロジェクトの方向性がおかしいと思ったら,自分がどんな立場にいようと強く主張すべきだ。会社はそんなエンジニアを必要としているし,本当に会社のためになるのであれば必ず耳を傾けてもらえるはずだ。「そうは言っても,難しいんだよ」などと逃げを決める上司は怒鳴りつけてやればよい。

会社にとって最悪なのは,「こんなものを作っても誰も使わないんじゃないか,会社の価値を上げることにつながらないんじゃないか」と思いながらも黙々と仕事をするエンジニアだ。そんなエンジニアばかり集まっている会社は絶対に市場で成功しない。プロジェクトに関わるエンジニア全員が,「自分たちがどんな価値を提供しようとしているのか」を常に意識しながら仕事をしている会社だけが成功できるのだ。

今の会社でここまでやって来れたのは、(あっているか間違っているか別として)自分が「変じゃね?」と声を上げて、それを当時のマネージャが取り上げてくれたからだと考えている。
若いときは社会のことも含めてわからなかったから7〜8割間違っていたが、声を出すというのが大切だったと思っている。
間違っているのであれば、それを修正できたからOKだったし。

ただ、今はリーダークラスがさも他人事のような発言をし、周りはそれに対して「おかしい」と声を出さず、言われたことを黙々とやり続けてる。
それに対して何人にも何度も「きみのプロジェクトなんだよ」と話したか。(しかも俺より先輩の人に!)
更に良くないのはそれがプロジェクト単位ではなく、全体的に蔓延してしまっていること。
会社を変えたいと声を出しても、人が多くなってきたからなのか、そういう時代なのか、その声が届かなくなってきた。
それは自分も含めて上が責任持った仕事をした時のメリットや明確なビジョン(数値、プロジェクトの方向性)をオープンにできなかったからかもしれない。

という反省を含めて、手を動かして、声を出して、ビジョンを示せる技術者になれるようにがんばろう。
秋からはきっとそれができるはずだ。

このへんの記事も好き。
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