
- 作者: 向後千春
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2015/08/05
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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会社の人から借りて一通りザーッっと読んだのでメモっておく。あとでうちの部として購入してもらおう
どのような本なのか?
「教えること」を教えるための本。インストラクショナルデザイン(ID)とは?というところから始まり、IDを構成している要素でどのようにしたら人に教えることの主役である教えられる側がうまく吸収してくれるのかという仕組みが書いてある。
感想
教育という分野で仕事をしてるので時々理念とか理想という単語をよく聞くようになったが、IDは時代時代で変わる理念・理想などを持っておらず「正しい」という概念を持っておらず、効果的かどうかが基準というところに非常に好感が持てた。これは仕事内での評価で「あの人は〜」とかの恣意的な流れではなく評価(Evaluate)するというところにもつながっていくはず。
この本仕事をする先輩が後輩に教える中でうまく行かず、先輩の上司からIDを教えてもらうという筋書きなので、同じようなシチュエーションで悩んでいる人には最適な本だと思う。なので、部下ができた人や、組織を作る(特に新卒)レイヤーの人には読んでおいて損はないと思う。
自分はエンジニアで特に後輩とかもいないので、この本で言っていることで使える部分をどのようにプロジェクトマネジメントやサービスに取り込むかというところにフォーカスを当てていた。今までは経験や口伝、上司の背中を見てやってきた部分がほとんどでその背景をわからないまま表層だけを使っていた部分があったので、そこが知識体系として背景としてまとまっていたので、自分のやり方の方向性の確認もできたと思う。
余談:メモを取りたいから1節ずつ読んでエディタにかくという方式を取っていたがこれは思考がとまるのでダメだった。こういうときは紙が良さそうな気がするので次はそちらの方法を取ってみる